美容にまつわる取材を重ねるほどに、人の体とはつくづく良くできているものだと感動してしまう。たとえば頭皮には、顔のTゾーンと比べると2倍以上の皮脂腺があるらしい。頭皮の皮膚自体は薄くて、水分を保持する機能は他の皮膚と比べると弱いので、代わりにたくさんの皮脂腺が皮脂を活発に分泌し、頭皮のうるおいを守っているというのだ。

さらにその皮脂は、他の部分の毛と比べて長く伸びる毛髪を、毛先までしっとりと艶やかに見せる役割も担っている。もしも腕や脚のように、頭皮に皮脂腺がほとんどなかったら、髪はパサついて絡んでしまい、長く伸ばしたいという気持ちにはならないだろう。

とはいえ、頭皮の皮脂には弱点もある。それは時間が経ったときの、あの不快感。皮脂や汗が混ざった分泌物は、時間が経つと酸化してベタついたり、においの原因になってしまう。もちろん毎日のシャンプーで取り去ればいいのだけれど、体調や洗い方によっては「あれ？ もしかして私の頭くさいかも？」と気になってしまうことも。そんなときにおすすめしたいのが、ジョンマスターオーガニックの「ARオイルN」だ。

さらさらと軽い、オーガニックのアルガンオイル100％。アルガンオイルには髪や頭皮をすこやかに保つ働きがあるといわれる。これをシャンプー前の頭皮に薄く揉み込んで、しばらくなじませてからよく洗う。

脂の汚れを油で落とすという発想で、シャンプー剤だけでは落としきれない頭皮の酸化物を浮かせ、シャンプーの泡とともにすっきり洗い流してくれる。おすすめは剣山のような形をした「スキャルプシェイクブラシ」を使ってマッサージするように洗うこと。毛穴を詰まらせる古い角質もすっきり落ちて、マッサージ効果もあり、とにかく爽快。アルガンオイルに含まれるビタミンEが頭皮をケアしてくれるので、この頭皮クレンジングをした翌日は頭皮のにおいが気にならない気もする。

初代「ARオイル」が誕生したのは2011年。当時ジョンマスターオーガニックのスターオイルだったザクロ種子油配合のフェイシャルオイル「POMフェイシャルオイル」よりも手頃な価格でトライしやすく、良質なオーガニックアルガンオイルをたっぷり使える全身用アイテムとして誕生し、たちまち支持を得た。一度のリニューアルを経てもリピーターが離れないのはもちろん、初めてジョンマスターオーガニックに触れる人にも多く選ばれている名品オイル。

さらっとしてベタつかないので、プレシャンプーのクレンジングオイルとして使うだけでなく、頭皮や毛先の保湿ケアにもうってつけ。これ1本あれば、たくさんのヘアケア剤をもたなくても髪と頭皮をマルチにケアしてくれる。私は、ボブスタイルの髪をヘアミルクなどでまとめた後、手にアルガンオイルをごく薄く伸ばし、毛先と髪表面になじませてツヤを出すように使っている。

コールドプレス製法で抽出した上質なオーガニックアルガンオイル100％なので、顔や体にもOK。手持ちの乳液やクリームの保湿力を上げたいときにブレンドしたり、カサつくボディにたっぷり塗ったり、ネイル周りの保湿にも。1本で本当にマルチに使えるから、相手の好みがわからないときなどはこのオイルをギフトにするのもおすすめだ。

考えていたらむしょうに触れたくなってしまった。最近はしばらく手抜きケアになっていたけれど、今夜はアルガンオイルでたっぷりフルコースのお手入れ、楽しもうか。