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INTERVIEW:edenworks

"Plants and flowers are living things, not disposable.

Sustainability and good utilization are key."

 

花を受け継いでいく、そんなものづくりを

edenworks / Megumi Shinozaki

 

 

 

「花にすごく恩があるんです。だから地球や植物に対する感謝の気持ちが常にあるし、いつも敬意や誠意を持って仕事をしていたい。同じ思いを持っているジョンマスターオーガニックさんとのコラボレーションは本当に自然に、いつもの自分のまま取り組むことができました」。そう語るのは、花に まつわる様々なプロジェクトを手がけている「edenworks」の主宰・篠崎恵美さん。

 

ディスプレイや撮影セットといった数え切れないほどのクライアントワークに加え、フラワーショップ「edenworks bedroom」、ドライフラワーショップ「EW.Pharmacy」、コンセプトショップ「PLANT by edenworks」などの店舗にも、篠崎さんの哲学が反映されている。

 

 

 

「2009年に独立する前は花屋さんに7年ほど勤めていましたが、その頃からずっと“花を捨てたくない”という気持ちを持ち続けてきました。クライアントワークを始めたのも、依頼を受けて仕入れるという流れなら花を無駄にせずにすむから。でも、お店で直接お客さまの喜ぶ顔を見たいという気持ちもあって、土日だけのフラワーショップを作って、そこから派生してドライフラワーのショップも始めました。そうすることで、花を捨てずにできるだけ残していくという循環を作ることができたんです。やっぱり仕事が増えるほどに捨てなければいけない花も増えていくので、自分の中で矛盾を抱えてしまって、つまずいたときがあって。すごく大変ではありますが、お店を持てば次に繋げていくことができる。そうしなければ花の仕事を続けられなかったと思います」。

 

 

 

生きものである花や植物を消費しないこと、サスティナブルであること、誰かの役に立つこと。植物に長く携わることで生まれていった篠崎さんの理念が、ジョンマスターの今季のテーマ「A Toast to Nature(地球へ感謝を)」とリンクしたことで、今回のコラボレーションが実現した。

 

 

 

「ホリデーコレクションでジョンマスターオーガニックさんと一緒に作ったトートバッグとポーチは、まず地球をイメージしたグリーンとブラウン、それからedenworks のイメージカラーであるブルーの3 つを中心に考えました。裏、表、横、どこから見ても少しずつ異なるように、それからお花がどこから生えているのか、起点がはっきりとわからないようなデザインになっています。イメージヴィジュアルの撮影用に作った円形のオブジェも、円環は地球や平和のイメージ、その中にある花が自由に飛んでいるイメージを形にしました」

 

 

 

こうして自身の作品が写真やプロダクトとなって残っていくことについても、特別な感動があるという。

「やっぱり生花は命が短いので、日常に使えるプロダクトや写真に落としこまれていくのはすごく良いこと。ただ渡して終わりではなくて、愛着のあるもの、ずっと大切にできるものになっていく。やっぱり私は“ずっと続いていく”ものが好きなんだと思います。今回のコラボレーションもそうやって楽しんでもらえたら、とても嬉しいですね」。

 

 

 

 

PROFILE

edenworks(エデンワークス)

独自の感性とアイデアで花にまつわる様々な創作を行うクリエイター、篠崎恵美によるプロジェクト。店舗のディスプレイ、ブランドとのコラボレーション、雑誌や映像作品のセット、フラワーショップなど、活動は多岐に渡る。