ニュース一覧へ 2020.10.30 INTERVIEW|WIND AND SEA 熊谷隆志さん WIND AND SEAが初めて手掛けたボディ・フレグランス「the other side」。ブランドディレクターの熊谷隆志さんがコラボレーションに選んだのは、慌ただしい日常から別の世界へと誘うような、心落ち着く穏やかな香りです。この香りをライフスタイルに取り入れて、心を整えていく方法などを熊谷さんにお伺いしました。 ―熊谷さんにとって「香り」とはどんな存在ですか? 僕にとって香りは常に身近にあるもの。気分の切り替えにも欠かせません。いつも身につけているだけでなく、部屋ごとに違うルームフレグランスを置くほど、香りにはこだわりが強いんです。好みの香りはパチョリやセージなど、砂漠をイメージさせるようなドライでスパイシーなタイプ。ビャクダンという和のニュアンスがあるオリエンタルな香りも好きです。最近は日本のお香やブラジルのパロサントという香木にも凝っています。 ー今回の「香り」コラボレーションはいかがでしたか? ジョンマスターオーガニックさんは、外国を思わせるような香りが気に入っていて、以前から製品を愛用しています。WIND AND SEAのエイジレスかつジェンダーレスなものづくりの精神と共通するものも感じていたので、「香り」という興味深いジャンルでコラボレーションができたのは嬉しかったです。 今回のホリデー限定フレグランスは、ジョンマスターオーガニックさん特有のブレンドに、僕の好きなパチョリなどのスパイシーなハーブをプラス。ユニセックスでドライな雰囲気に仕上がり、とても気に入っています。慌ただしい日常から、反対側にある静かな世界「the other side」へと誘うような、心落ち着く香りです。香りのひと吹きで、一瞬にして別の世界へ旅に出た気分になってもらえたらと。瞑想するときに使うのもいいし、仕事中の気分転換にもいいです。実際の旅に持っていくのもおすすめ。ホテルの部屋や移動の車が、リラックスできる心地よい空間になると思います。 ―今年は生活様式が大きく変わりましたが、WIND AND SEAに何か変化はありましたか? 確かに2020年は変化の年でしたが、WIND AND SEAの活動はこれまでとまったく変わらないです。もともとオンラインでの販売がベースだったこともあり、今まで通りにものづくりを続けられています。もちろん、変わりゆく時代の先を見据えながら、立ち止まらずに進化し続けることは必要です。 でもこういう時期だからこそ、あたふたせずにどっしり構えることも大事ではないかと思うんです。あえてスローダウンして周りをよく観察し、ここぞというときに必要な方へすぐ動くことができるように力を蓄える。今はそんな時期なのかもしれません。その心を整えるひとつのきっかけとして、「the other side」の香りがお役に立てたらいいですね